ヤバい!と話題の「ゲット・アウト」を見た感想
映画好きならよく目にする「ゲット・アウト」。
さまざまな映画感想ブログでも映画レビューサイトでも話題になっていた作品です。
好きなwebライターの方も絶賛していたので、こりゃあ見るっきゃないと思い、今更ながらですが鑑賞してみました。
「ゲット・アウト」の簡単なあらすじ
主人公のクリスは、写真家として活動する黒人です。白人である彼女のローズの実家で週末を過ごすことになりましたが、訪れた実家に違和感を覚えるクリス。
黒人のみで固められた使用人たち、多くの白人が集まるパーティ、ローズの家族には歓迎されたものの、変だと思うところがたくさん。
イヤな雰囲気に耐えきれなくなり、帰ろうとローズに提案するクリスでしたが......。
もうこのサムネイルだけで怖い......。
アメリカで活躍するコメディアンが初監督!
2017年に公開された「ゲット・アウト」、監督と脚本はジョーダン・ピールが務めています。
第90回アカデミー脚本賞をサプライズ受賞。
ジョーダン・ピールはアメリカのコメディアンだそうで、映画監督を務めるのは今作が初めて。いきなりこんなすごい作品を作れるなんて、、驚きです!
「ゲット・アウト」はホラー映画のくくりになっていますが(wiki調べ)、クスリと笑えるシーンも。
自分的にはホラーじゃなくてスリラーやサスペンスのほうが合っている気がします。どちらにしろ全編シリアス感が漂う作品なので、たまにある笑えるシーンはとても救いになります。笑
ホラー映画というよりはサスペンス・スリラー
ホラー映画のくくりにはなっていますが、バーン!とおばけが出てくる演出はありません。ギャーっなんて大声を出すような怖さは「ゲット・アウト」にはないでしょう。でも、ビクっとするシーンはあったかも......。
直接的に驚かしてくるような怖さはありませんが、鳥肌がたつようなぞわっと感がすごい。
ジワジワと怖さを感じたい方には、とてもおすすめしたい作品です。
「ゲット・アウト」のやばすぎる人たち
ネタバレになってしまうので詳しいストーリーは言えませんが、とにかく出てくる人たちが凄い。。。ローズの家に住む人たち、みんな変!
クリスが黒人ということを喜ぶそぶりをみせるローズの両親、それなのに使用人は黒人のみ。
亡くなったローズの祖父のためのパーティーに訪れたのは、お金持ちそうな白人ばかりで、使用人とクリス以外の黒人は一人だけ。
しかも、その黒人の服装がやたらとレトロ!笑
何年代?って感じのファッションをしている上に、クリスと話してもなんだかちぐはぐな感じ......。
違和感ありありでストーリーは、進んでいきます。視聴者も主人公のクリスと一緒に、謎の森に迷い込んでいく感覚。
ネタバレには気を付けますが、「ゲット・アウト」はできるだけ情報を入れないで見て欲しい!情報があったとしても楽しめるけど、ネタバレを知らないほうが倍楽しめると思います。
なにも知りたくないという方は、この先は読まず、今すぐ「ゲット・アウト」を見てください。笑
※ここから下はネタバレ注意↓
思わず笑っちゃうくらい怖いシーン満載
自分が印象に残ったシーンは、予告編動画のサムネイルにもなっている使用人・ジョージナとのワンシーンです。
スマホの充電を抜いてしまったとクリスに話すジョージナですが、ニコニコしながら涙を流します。その姿が異様で、おぉ......となってしまうほどゾワリ。
また、寝付けないクリスがタバコを吸いに外で出た時に、すごい勢いで走り去る使用人のウォルターのシーンも、インパクト大!車でひかれるんじゃないかってぐらいの猛スピードで、クリス同様見ているこっちも不信感を抱きます。
びっくりするシーンはあまりないと言いましたが、ここはちょっと驚きました。
ほかにもたくさん印象的なシーンがありますが、ローズ家の使用人の存在は半端ないです......。笑
伏線が回収されていく様が心地良い
この映画、おかしいな?って思うところはだいたい伏線だったりします。少しでも違和感を覚えたら、それはなにかしらの意味があることかもしれません。
そんな伏線がクライマックスにかけてどんどん回収されていく展開が最高すぎます!
中盤から後半にかけては怒濤の展開。思いもしなかった方向に話しが進んでいき、ジェットコースターに乗っているような気分に。
ラストシーンまで見終わった後は、なんだか疲れてしまったくらいです。笑
それだけ精神を削られるようなストーリー展開と、衝撃のラストでした......。
エンディングは2種類!どちらも考えさせられる終わり方
DVDやBlu-rayには通常のエンディングのほか、違うエンディングの特典映像が入っています。
最初は特典映像のエンディングを通常エンディングにする予定だったそうですが、監督の意向で急遽変更に。どちらのエンディングも強いテーマ性を感じられます。
自分は通常エンディングのほうが好みでしたが、「ゲット・アウト」好きのみなさんはどうなんでしょうか?
「ゲット・アウト」は面白すぎてヤバい映画
「ゲット・アウト」、ネタバレをしないようにするのが難しい......。どの場面も重要すぎて、捨てシーンがありません。
黒人差別をテーマにした映画ではありますが、なんの知識がなくても鑑賞できます。見終わった後に、解説や考察を調べるのが楽しすぎる。
アメリカでは公開するやいなや爆発的大ヒットに。8週にわたってベスト10にランクインするなど、世界中で夢中になる人が多く282億円の興行収入を叩き出したそうです。
サスペンスやスリラージャンルが好きな方には、ぜひ見て欲しい!絶対にハマること間違いナシの作品です。